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「カミナシを仕事人生の代表作に」 ー未来の我が子に、多様な選択肢をつくる|株式会社カミナシ:後編

ワーキングペアレンツのための転職サービス「withwork」です!

前編に引き続き、今回も2021年にwithworkを通じて株式会社カミナシにご転職された宿利さんと同社CEOの諸岡さんにお話を伺います。

後編では転職活動においてカルチャーや一緒に働く仲間に対して違和感を感じないことを重要視していた宿利さんが、それを全く抱かなかったカミナシのカルチャーについて諸岡さんのお話をもとに紐解いていきます。

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■本日お話を伺う人
・諸岡 裕人さん(写真手前)

 起業家(SaaS)|株式会社カミナシCEO
 2009年慶応大学経済学部卒業後、リクルートスタッフィングで営業職を担当。2012年 家業であるワールドエンタプライズ株式会社に入社し、LCCのエアアジアジャパンやバニラエアの予約センターの立ち上げ、JALの羽田機内食工場の立ち上げなどに携わる。その中で感じた現場のペインを解決するため、2016年12月に株式会社カミナシ(旧社名:ユリシーズ株式会社)を創業し、ノンデスクワーカーの業務を効率化する現場改善プラットフォーム「カミナシ」を開発。

・宿利 愛さん(写真奥)
 大手上場企業にて専門職(オフィス設計職)を経験し、育休復帰後に建築系スタートアップへ。同社では時短勤務でカスタマーサクセスに従事するかたわらセールスや設計などにも携わる。その後、3社目でカミナシへ入社しフルタイム復帰。2児の母。

■本日のインタビュアー
withwork代表・上原達也 
@tatsuya39

「できないことはできないと、言う」
それが人を動かす


ーー後編ではまず、カミナシのカルチャーについて諸岡さんにお聞きします。「恥から始めよ」とご自身がおっしゃっているように、カミナシは“自己開示”のイメージが強いのですが、なぜオープンな姿勢を会社として貫くのでしょうか?

諸岡さん:元々、自分がそういうタイプだからなんです。私は「自分は万能でなんでもできて、誰よりも優秀」という経営者ではありません。そんな私が難しい課題と向き合って、会社を成功させなければ、と考えると、諸岡が100人集まっても何も達成できない。けれども、自分の想いに共感して苦手な部分を助けてくれる人を増やすことができれば、成功への道筋が見えてくるんです。

もっと言えば、「手伝ってもいいよ」という人を集めるには、まず、自分という人間の弱みを知ってもらう必要がある。「自分はあんなこともこんなこともできる、すごいでしょ。だから一緒にやらない?」と誘われるよりも、「ここが苦手で、どうしても能力が足りないから、成功のためにはあなたの力が必要」と言われた方が、人は動かされますよね。それで、自己開示を体現するようになりました。

ーー確かに頼ってもらうことで、サポートしたくなりますね。メンバーの立場からみて、そういった自己開示の考え方は、社内でどのくらい浸透していると感じますか?

宿利さん:会社のトップであるCEOが自分の弱点をオープンにするのは、勇気のいることですよね。でも、トップが「苦手」を隠さないから、役員もマネージャー陣も正直に「これは苦手」と口に出せるようになる。それが、メンバー層の『できないことは「できない」と言っていい』という安心感につながっています。これは、働く上で重要だと感じています。

カミナシのメンバーは、それぞれ「これだけは負けない」という強みを持っていますから、気軽に「できない」といえる環境がとても心理的安全性が高く、色々なことに挑戦できますし、また自分の強みを活かして頑張ろう、と前向きに切り替えられるんです。

「子どもに誇れる仕事を」から始まる
子育てを優先できる働き方

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ーーカミナシには最近、ワーキングペアレンツがどんどんジョインしているようですね。

宿利さん:Slackのパパママチャンネルに入っている人数をふまえると1/3以上が子育てをしていますね。子どもの写真を投稿したり、子育て情報を共有したり、にぎやかに雑談しています。

諸岡さん:カミナシでは、私も含めて役員全員が子育て中です。私たちと目線が合うことが、ワーキングペアレンツが増えている理由の1つかもしれません。独身時代はモチベーションは自分に向いていて、「財を成して、どういう生活を送りたいか」と将来を描くことが多いと思いますが、私の場合、子どもが生まれて「この子が大きくなったときに、どんな社会にしたいか」とか「子どもが社会人になったら、自分の仕事人生をどんな風に語るんだろう」と考えるようになりました。採用面談で子どものいる人と話していると、その辺りで共感できることが多いんです。「自分が働いているところを子どもが見たときに、『お母さん、かっこいい!』と言われたい」という人がいましたが、その気持ちもよく分かります。

ーーワーキングペアレンツは、働ける時間と働けない時間がはっきり分かれます。そういう人が多いと「社内でどうコミュニケーションを取るか」「どうやってカバーし合うか」など、うまく業務を回すための仕組みが重要になってくると思いますが、カミナシではどのように取り組んでいますか?

諸岡さん:実は、在宅勤務やフレックスタイム制など、一般的な制度はありますが、カミナシならではの仕組みがあるわけではありません。

特に2020年ごろまでは、“空気感”で回っていた気がします。「子どもが○○だから、この時間は休みます」と言えば、周りがOKを出してくれる。「家族を優先していい」という認識が当たり前にあったので、制度化しなくてもよかったんだと思います。メンバーが増えてきて、制度化してわかりやすくしたほうが良いこともあると思うので、今後取り組んでいきたいですね。

宿利さん:男女問わず、子どもを育てながら働きがいを求める人が多いから、自然とそういう空気感になりますね。場所と時間の柔軟性も高いから、フルタイム可能な環境ですし、子どもの寝かしつけ後に作業をしたり、朝早い時間から働くのも自由です。

社員それぞれの野望への道中に、
カミナシを

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ー今後、カミナシにはどういう人に加わってほしいですか?

諸岡さん:採用面談のときに皆さんに伝えているのは「カミナシは自己実現の箱」ということ。事業が成功していく過程で、自分の人生も幸せにしてほしいと話します。長い仕事人生の“代表作”をここでつくるイメージを持って、カミナシに入ってきてほしいですね。

宿利さん:面談で諸岡さんに「野望は何?」と聞かれたのが印象に残っています。

諸岡さん:そうそう。どうしてこんな質問をするかというと、その人が自分の野望を実現するまでの最短の道筋を描いたとき、道の途中にカミナシがある、というイメージを共有したいからなんです。

数多のスタートアップがある中で、社会貢献とか現場のデジタル化が仕事の目的だったら、他にもできる場所はありますよね。その中でカミナシでなければいけない理由を、あらかじめ合意しておきたい。やっぱり人間は、社会貢献や会社の上場のためだけには走りきれません。ですが、仕事を個人の欲や夢に紐づけられれば、走り続けられる。それが私の持論です。

ーーこのインタビューを通してカミナシに興味を持った人、特にワーキングペアレンツに伝えたいことはありますか?

諸岡さん:今、私の子どもは8歳で、12年後に就職活動が始まります。そのときに、いろいろな職業から自分の仕事を選ぶわけですが、その選択肢の半分は、製造業やサービス業など現場で働く仕事です。日本の就業人口は6,700万人といわれていますから、3,900万人弱が現場で働く“ノンデスクワーカー”ということになります。

私は、食品工場や清掃業、航空産業の現場で働き、IT業界にも従事して、現場とオフィスの両方を経験しています。そんな私が子どもに「現場で働きたい」と言われたら…?現時点では他の仕事を勧めてしまうかもしれません。けれども、カミナシがノンデスクワーカーの働き方を今よりもっとスマートに面白くすることができれば、20歳になった子どもに現場で働くことを全力で勧めることができる。12年後、そういう社会になっていれば、子どもに誇れる仕事人生を送ってきた、と胸を張れるでしょう。

自分の子どもが大人になったとき、今より進む道の選択肢を増やしたい、と願う人と一緒に働きたいと思っています。

宿利さん:大企業で働く人には、私のように「スタートアップでの仕事は自分にはできないのでは」と考える人が多いと思います。そんな人には「恐れずに飛び込んでほしい」と伝えたいです。

私は、カミナシに入社して4カ月ですが、新しいプロジェクトにも参加して違和感なく仕事ができています。一度は自分の選択が正しいのか迷ったこともありましたが、自分が大切にしたい働き方はスタートアップでも見つけることができました。ですから、ぜひスタートアップをキャリアの選択肢に加えてほしい。その中で、カミナシがうまくマッチすれば、嬉しいです。

ーー諸岡さん、宿利さん、貴重なお話ありがとうございました!理想の未来へ向かって前進していくカミナシをこれからも応援しています。

ーー前編はこちらーー

-STAFF-
企画・構成:XTalent株式会社
ライティング:松田千穂
写真:森田 純典


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