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2024年の転職市場を考える

出社回帰(オフィス回帰)の流れを中心とし、激動だった2023年の転職市場。withworkも出社回帰の流れや男性の登録者が増えたことから、ワーキングペアレンツを取り巻く環境の変化を可視化すべく、大規模な調査を実施。レポートも公開しました。

本noteでは、2023年のトレンドを振り返りつつ、2024年、ワーキングペアレンツや共働き3.0世代を取り巻く労働市場、転職市場はどうなるのでしょうか。転職エージェントとして見えている景色をまとめてみました。

※このnoteは、withwork公式ポッドキャスト「 #キャラトラ〜キャリアとライフをトレードオフにしないラジオ〜」で2023年12月29日公開の「2024年の転職市場を考える(2023年の振り返りも)」をもとに再編成し、執筆しています。


2023年の転職トレンド


まずは、2023年がどうだったのか?たくさんのワーキングペアレンツの転職支援を行ってきたwithwork視点で、簡単に振り返っていきたいと思います。


1. リモート廃止による企業離れ


2023年春、政府は新型コロナウイルスの感染法上の分類を、季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げました。これを機にリモートワークを廃止もしくは縮小し、「出社回帰(オフィス回帰)」の道を辿る企業が急増しました。

withworkにも「現職が出社メインに戻るから、子育てと両立できない。今の会社では働けない。」という相談が増えました。こういった転職活動の理由は、女性だけではなく男性にも多く見られ、その証拠に、2023年のwithworkへの男性ユーザーの登録はぐっと伸びました。

新規登録者における男性の占める割合を昨年と比較した図(引用元

男性育休取得推進も叫ばれ、女性も男性も育休を取れる環境にあれば、取ることが当たり前になりつつあります。しかし、現職の上司や経営層が働く姿を見て、育休復帰後の働き方やキャリアに不安を持ち、転職を検討する人も同時に増えているのが現状です。

また、コロナ禍で、夫婦ともにリモートワークを経験した人たちは、平日に家族と時間を過ごすことの価値を再確認したのではないでしょうか。

コロナを経て、家族の時間を担保するために「リモートワーク」や「柔軟な勤務時間」を希望するようになった男性は少なくはない(引用元

コロナ禍、リモートワーク中心の働き方で、時間の大切さや子育てと仕事の両立における慌ただしさ経験した男性たち。一転して、自分だけが出社回帰となると、パートナーに負担が偏ってしまう…そういった考えから、働き方を変えていった方がいいのではという相談も増えました。男性の意識が変わってきたのではないかと推測しています。


2.業績不振による明確な解雇、
出社回帰による静かなる解雇


暗い話題になりますが、2023年は “不況の訪れ”も感じた一年でした。

withworkでも、外資系企業に勤めている方や、スタートアップやベンチャー企業の方からの、業績不振による解雇(レイオフ)をきっかけとした転職のご相談が目立つようになりました

また、会社の業績悪化による解雇だけでなく、静かなる「解雇」もあったのでは?と考えます。それは「出社回帰(オフィス回帰)」によるものです。

今までフルリモートを訴求して採用していた企業が、「来年から週5で出社にします」という意思決定から社員が離れているという事象から、そのように感じざるを得ない強烈な動きもありました。

昨年の転職市場予測でレイオフのお話もしていました🎙️


3.生成AIの普及がもたらす変化と不安


ChatGPTの普及に始まる生成AIの登場は大きなトピックでした。毎日のように、AIに関するニュースが流れてきたり、クライアント様の事業を見ても、AIを活用した議論をよく目にするようになりました。

今まで「AIに取って代わられないような仕事にしていきたい」という声も多かったと思いますが、人がやるべき仕事がより明確になりつつあるという変化も。

そういった観点から、将来のキャリアに悩んだり、リスキリングに始まる“どんなスキルを身に付けるべきなのか”といった悩みにぶつかった人も多く、withworkの面談でもご相談をいただきました。AIの普及で、これからの仕事のあり方自体も変わっていくのではないか、と益々感じた1年でした。

ChatGPT時代のキャリアというタイトルでお話ししたポッドキャストもぜひお聴きください👂


さぁ、2024年の労働・転職市場はどうなる?


ここまでは2023年を振り返ってきました。2024年に転職をしたい人も、今キャリアに悩んでいる人も、転職活動をするなら知っておきたい要素を以下にまとめました。

※この見解には個人の意見が含まれ、予測が的中ことを保証するものではありません

1. 人手不足がさらに加速


最も顕著なのはやはり人手不足。2024年もさらに進むと考えられます。

転職エージェントとしてお預かりしている求人を見ていても、事業は上手くいっているものの、人手不足が課題だとわかります。

人手不足に関しては、恐らくデスクワーカーよりも、ドライバーや飲食店従業員などノンデスクワーカーの方が深刻な状況です。

そういったノンデスクワーカーの人手不足を解消するためのサービスの躍進も目立ちます。

コンビニや飲食店などの店舗がアルバイト雇用に苦慮しているという課題に対して、スキマバイトをマッチングするサービスなどが非常に伸びています。

また、テクノロジーを活用して生産性を上げていく動きも既に多く見られています。例えば、ファミレスの配膳ロボットも今ではかなり普及していますし、ノンデスクワーカーの現場管理業務を効率化するSaaSなど、DXで人手不足を解消する動きもさらに加速するでしょう。

ノンデスクワーカー向けクラウドサービスを開発・提供する
株式会社カミナシの諸岡代表へのインタビューはこちら


2. AIの活用がさらに進む


XTalentでもどうAIを活用するか?という議論は進んでいるところです。

既にお預かりしている求人でも、歓迎要件に「ChatGPT等、AIを使って業務効率化を実施した経験」という記載を見かけるようになりました。

試行錯誤しながらAIを導入している企業や個人も多いと思いますが、いずれパソコンスキルのように、1つのスキルとして確立する日も近いのではないでしょうか。

\我が社もAI活用プロジェクト始動/
withworkの業務でもAIを活用して、
ユーザー様・企業様のご支援のスピードアップを図っています


3. 個人のキャリアは、自分のタイミングで考える


ここまで予測を述べてきたことを覆すようですが、一方で、労働市場や転職市場というマクロの動きはあっても、個人のキャリアの機会という意味では、極端に気にする必要はないと思います。

自分にとって「今が転職するタイミングだ!」「この仕事がしてみたい!」と感じた機会があれば、動けば良いのです。逆に、そういった強い気持ちがなければ、無理して焦らずに、しっかりと自分のペースで動いていけば、良いのではないでしょうか。

市況感や周囲の情報にあまり左右されず、ご自身のキャリアはご自身のタイミングで考えて、2024年も前進していきましょう。

転職活動のタイミングについて話したポッドキャストもぜひお聴きください👂


「今年こそ、仕事と家庭を両立したい」
と思ったら、withworkへ


私たちwithworkは、キャリアとライフをトレードオフにしたくないと願う皆さんへの転職支援を行っています。子育て中でも家庭を犠牲にしない働き方をめざし、自分の理想のキャリアを描いていきたいユーザーさまに、withworkは徹底的に寄り添います。

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